時間待ちのもちあいの支持割れにびびってはいけない
NY金08年12月限は、16日に支持822.5ドルを割れたことで、目先の基調が弱気であることをはっきりと確認したかのようなチャートのパターンになっています。
よく知られているテクニカル分析のルールで言えば、目先は上昇の始点である9月11日の安値739.8ドルまで下げる可能性があると予想できます。
しかし、筆者は9月18日以降の値動きの状態を考慮すると、16日の支持割れをあまり重要だと考えない方がいい結果をもたらすのではないかと見ています。
前回、9月18日以降のもちあいは、それまでの上げ幅に対して振れ幅が大きくなりすぎているので、転換点もちあいではない可能性があると書きました。その他にも、9月18日以降、戻り高値を更新して、きれいな天井型のパターンになっていないということも挙げられます。ただ、振れ幅が大きくなりすぎていたり、レンジが一定になっていないようなもちあいは、上昇が勢いづいているときに現れる動きでもありません。
以前より書いている通り、値動きには時間を待っている状態というものがあります。このようなときは、価格が動き難くなっているだけなので、特定の値段以上、以下へ行かないのですが、市場参加者は支持割れ、抵抗突破に注目しているわけではありません。
だから、レンジが一定にならず、振れ幅もそれまでの上昇幅に対して適当な幅になるという値動きにもなりません。
時間を待っているときは、どちらかへ動意づいたというはっきりとしたサインが必要です。16日の急落はそういうサインとも見れますが、「本日の読み方」でも書いた通り、下放れる動きになっていないこと、16日の足型で下ヒゲをつけている点が気になります。
大陰線の下ヒゲは、翌日以降に価格が反発する可能性を示しています。16日は、支持割れで弱さを示した反面、その日の足型で支持割れが一時的な動きになる可能性を示したわけです。
また、強弱の節目になるような支持を割れる場面では、市場参加者が動意づくことでそうなるので、ギャップをあけやすくなります。16日は、14日、15日と上値の重さを示して、弱気に動意づいた経緯があることから、16日が再反発することなく、すんなりと下げる展開になる公算の大きな場面でした。
それにもかかわらず、16日のような値動きになったのは、支持割れが意識されたことによって現れた動きではないことを示しています。
17日の価格が続落するならば、その時点では弱基調確定となりますが、17日の価格が反発するならば、その後、強気の流れができる可能性を考慮しておいた方が無難です。

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